どのような仕事においても心理学は相手を惹きつけるための重要な手段の一つです。
商品の購入率を高めたりチームを大きく発展させたりと心理学を用いることで良い結果が期待できます。
そこで今回は、
サービスや商品を提供する人たちに役立つビジネス心理学5選をご紹介します。
そもそもビジネス心理学とは?
心理学とは化学的な方法で人間の感情や行動のメカニズムを研究する学問です。
「心理学」には様々な側面があり細分化すると多くの学問に分かれます。
「動物心理学」「社会心理学「教育心理学」「犯罪心理学」などなど...
どの分野においても「心の理学」を学ぶことで他者とのコミュニケーションをスムーズに行うことができるでしょう。
これはビジネスにおいても同様です。ビジネスを成功に導くポイントの一つとして見ていきましょう!
今日からできる心理テクニック 5選
ザイオンス効果
1つ目は「同じ情報に何度も触れ合ううちに好印象をもつ心理」です。
ザイオンス効果は別名「単純接触効果」とも呼ばれており、一般的には導入ハードルが低いテクニックとなっています。
人間は触れ合う回数や目に入る回数が多いほど好感を抱きやすいと言われています。
サービスや商品を提供する際に使えるザイオンス効果は次のようなものが挙げられるでしょう。
ザイオンス効果の一例
- 頻繁に連絡を取る
- 根気強く顧客の元へ足を運ぶ
- チラシやパンフレットの配布、投函
- SNSでの宣伝
ザイオンス効果は接触する回数が多くなり印象を損なう可能性もあるためやりすぎには注意が必要です。
一気に距離を縮めようとするのではなく、着実に信頼関係を築き目的達成につながるように意識しましょう。
ドア・イン・ザ・フェイス
2つ目は「最初に大きな要求を提示し断らせて、次にハードルの低い本命の提案をするという心理学」です。
最初の大きな要求を断った相手は断ってしまった罪悪感や断れた安心感を持ちやすく、次に提案された要求は受け入れやすくなると言われています。
こちらも気づかないうちに日常生活で用いれられている場面がたくさんあります。
例えば・・・
Aさん:「10万円貸して」
Bさん:「それは難しいな」
Aさん:「1万円だけでも・・・」
というような場面たまに見かけますよね。他にも家庭内や恋愛など多くの場面で用いられている心理学です。
ですが同じ相手に何度もドアインザフェイスを使うと相手に気づかれてしまい信頼が損なわれる場合もあるため注意が必要です。
ハロー効果
3つ目は「あるものの評価をする際に別の特徴が評価に影響してしまう心理学」です。
上記の説明だと「どういうことだ?」と理解するのが難しいですが、身近な例をあげると、
俳優や女優が仕事で役を演じているだけなのに優しい役の時は良い印象が付き、意地悪な役の時は悪い印象がついてしまいます。
これをハロー効果と呼びます。
ビジネスにおいても常日頃から愛想がよくきちんと仕事に責任を持っていると「この人はできる人」という印象が付きやすいです。
反対に、愛想が悪く仕事に責任感がない人はどれだけ頑張っても相手からの信頼を得るまでに時間がかかってしまいます。
仕事を円滑に進めたい人は嘘でも愛想よく丁寧に仕事をこなすことで早く信頼を得られるかもしれません。
初頭効果
4つ目は「第一印象の影響で物事の成り行きが大きく変わる心理学」です。
「人は見た目で9割決まる」と言われていますが、この言葉こそ初頭効果そのものです。
例えば営業マンが取引先と商談を行う際、
Aさん
- スーツのシワがない
- 髪の毛がしっかりと整えられている
- 背中がまっすぐと伸び姿勢がいい
- 明るい笑顔で挨拶をしている
Bさん
- スーツがシワだらけ
- 髪の毛がボサボサ
- 猫背で姿勢が悪い
- 暗い印象でで挨拶の声が小さい
どちらの営業マンと取引をしたいと思えるでしょうか?ほとんどの方はAさんを選ぶでしょう。
同じ商談内容であっても両者で相手に与える印象は全く異なり、仕事をスムーズに行えるかに大きくつながります。
お客様と直接触れ合う仕事の場合は見た目の清潔感を意識し、第一印象で良い印象を与えれるようにしましょう。
リフレーミング効果
5つ目は「物事の捉え方を変えて別の枠組みで捉え直す心理学」です。
枠組みは英語で「フレーム」
そしてフレームを捉え直すという意味で「リ・フレーム」することから、リフレーミングと言われています。
リフレーミングは、緊張・不安・心配などネガティブな感情を好奇心・やる気・などポジティブな感情に捉え直す心理学です。
例えば、仕事でミスをしてしまった際、「こんなミスをしてしまった自分は本当にダメな人間だ」と捉えるか、「次の仕事に向けていい経験をすることができた」と捉えるかの違いです。
同じ出来事でも後者のように前向きな感情に変換することができれば仕事のみならず日常生活での幸福度も高まると考えられます。
リフレーミングを習得しちょっとの出来事でもへこたれない柔軟なメンタルを育てていきましょう。
まとめ
心理学を用いた仕事に役立つ効果を5つご紹介させていただきました。
相手との信頼関係を得ることができる心理学や自分自身を守り成長させるための心理学など知識があるだけで様々な場面に役立てることができます。
しかし、自分の損得ばかりを優先し心理学を乱用してしまうと相手の信頼を損なう可能性も大いにあります。
ご自身でもしっかりと心理学の特性を理解して、相手に不快な思いを抱かせないよう実践していきましょう。
そして相手との信頼関係を築きビジネスを優位に進めていきましょう。